ユニークなパスタ「ジーティ」
イタリアには、本当にいろいろなパスタの形があります。
ショートパスタは、ペンネ、フジッリ、リガトーニ、オレッキエッテなどなど、形がさまざまですが、ロングパスタは、細いか太いか、断面が丸いか平たいかの違いくらい。
さまざまなパスタで、私が一番ユニークなだなあと思うのは、「ジーティ」です。
太くて穴が開いているロングパスタです。
なにがユニークかというと、ゆでる前にポキっと折って、短くしてゆでるということ。
太すぎるため、スパゲッティのようにクルクルっとフォークで巻いて食べることができません。なので、3等分~4等分にポキっと折ってゆでます。
すると、フォークでさして食べることができるようになります。
ゆでる前に、パスタをポキポキ折るという発想は、日本ではないと思いませんか?
長いまま使うこともできますが、その場合は、グラタンのようにオーブン焼きにします。
南イタリアでよく食べられるパスタで、フィレンツェのレストランでは見たことがありません。
ポキポキ折らないといけないので、手間もかかりますしね。
南イタリアでは、カジュアルなレストランにはメニューにあるようです。
パスタが大きい分、パスタ自体の味がして、私はとっても好き。
トマトがおいしい季節なので、トマトとからめました。
ちなみに上にかけているチーズのは、リコッタ・サラータ。
塩気の強い、固いリコッタチーズです。
南イタリアでよくパスタの上にかけられるチーズです。
フィレンツェでは、ひっそり売られていますが、シチリアに行ったときに、屋外市場で大量に売られていたのを見かけて、すごくポピュラーなチーズなんだなあと思いました。
塩気が強いため、シンプルなパスタには、アクセントになってとってもいい仕事をしてくれます。
ジーティは、今度は、グラタン風にしてみたいと思います♪