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小さなりんごを見てサステイナブルを考える

「サステイナブル」という言葉を耳にしない日はないくらいになりました。

今年は、気候が変化しているということにだれしもが気づくような夏でした。

4月は寒く、5月になっても涼しくてなかなか暑くならないと思ったら、まったくといっていいほど雨が降らない夏がやってきました。

9月に入って少し雨が降りましたが、本当に今年の夏は、雨という雨を見なかったです。

その影響で、ブドウの生産量は激減しています。

オリーブは悲劇だといわれていて、今年のオリーブオイルはかなり量が少なくなりそうです。

サステイナブルが叫ばれていますが、一般市民は何ができているでしょうか。

ささいなことですが、ひとりひとりが環境に対して意識を持ってできることをやっていく必要があると思って私がやっていることは、

・オーガニックの商品を選ぶこと

・季節の野菜と果物を食べること

・無駄を出さないこと

・ファストファッションを選ばないこと

・プラスチックのものを極力買わない、使わないこと

ひとつひとつ書いていると長くなるので、今日は「季節の野菜と果物を食べること」についての出来事をひとつ。

フィレンツェの市場の八百屋さんで、小さなりんごが並んでいました。

今年のりんごです。

「今年のだよ。おいしいよ」と八百屋さんも言っていたので、早速買ってきました。

今年のリンゴ↓ (アボカドと並べてみました。小さいのがわかるでしょうか。)

イタリアの市場では、季節外の野菜や果物が並んでいることは日本より少ないです。夏にブロッコリーやキャベツは無いですし、冬にイチゴはありません。でも、りんごと洋梨とオレンジとレモンとトマトは1年中並んでいます。

りんごは、収穫後エチレン作用阻害剤で処理することによって、半年以上貯蔵することができます。

春夏のりんごは、色も形もよく、いっけんおいしそうですが、前の年のものが並んでいるだけ。

私は春夏にはりんごを買わないので、半年以上りんごを食べていなく、そろそろりんごが食べたいな~と思っていたときに、こんなにかわいいりんごを目にしたのです。

味は、実が引き締まっていて、酸味があって、おいしい!

収穫したてですから、もちろん何も処理されていなく、安心して食べることもできますし、環境にもやさしいです。

昨日イタリアで開かれた気候変動についての会議で、グレタ・トゥーンベリさんが「ブラブラブラ(なんだかんだ)といっているだけで何もしていない」と批判していました。

個人商店が強いイタリアでも、フィレンツェ中心街では、ここ数年で小さな八百屋さんや果物やさんが次々となくなって、スーパーができてきました。

形の悪い野菜や果物がなくなってきて、スーパーの規格に沿った野菜と果物ばかりになりました。

サステイナブルが叫ばれているわりには、世の中の流れはあまり変わってないのではないでしょうか。

私はいち消費者として、小規模農家と契約している八百屋さんで形の悪いじゃがいもやミニサイズのりんごを購入するくらいしかできませんが、それが細々と私の周りの人、さらにその周りの人に広がっていけばいいなと思っています。

ワイン業界では、オーガニック、ビオディナミ、サステイナブルは、かなり広まってきていてます。ワインに関しては、それだけ消費者も自然なものを求めていることがわかります。

ワインのサステイナブルについて書きました。

ご興味のあるかたはこちらからぜひお読みください。

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