イタリアの日焼け止め事情
日焼けをすることがよいことだとされているイタリア。
日差しが強くなる5月くらいになると、イタリア人はこぞって太陽の下に出ます。
そして夏には海に行ったり、公園でねそべったり、日焼けをすることに精を出します。
日傘をさしてまで日光を避ける日本人からすると信じられませんが、イタリア人は本当に日焼けが大好き。日傘をさしている人は皆無です。
日焼けは、シミ、シワ、たるみの原因になり、ニキビの悪化の原因にもなります。
肌老化の80%は紫外線からくるといわれているにもかかわらず、イタリア人はまったく気にしていない様子。
イタリアでは、こんがり焼けた小麦色の肌は「ステイタス」。肌が白いのは、海などのバカンスに行けない=(イコール)お金がない、となります。
紫外線を避けている私は、イタリア人に「真っ白!かわいそうに!」と何度いわれたことか。
それでも、私は日焼けをしないよう努力をしています。
イタリアでは日焼けをすることを前提にしているので、日焼け止めの事情がだいぶ日本と異なります。
日本では1年中日焼け止めをぬっているひとも多いかと思いますが、イタリアでは日焼け止めを使うのは夏だけ。
美容好きな人は日常的に使っていますが、通常イタリア人が日焼け止めを使うのはプールや海などのレジャーのときだけ。
プールや海で寝そべって日焼けをするときに、むらなくきれいに焼けるように日焼け止めをぬります。
長時間日焼けをしていると肌が乾燥してくるため、イタリアの日焼け止めクリームは高保湿なベタベタするテクスチャーが多いです。
クリームタイプが多く、ジェルタイプは見かけません。
スプレータイプもあります。スプレータイプもベタベタする印象です。
パッケージはたいていオレンジ色が使われていて、太陽を連想させます。
裏の注意書きには、「水に入った後はぬりなおすこと」と必ずといっていいほど書かれていて、プールや海で使われることが多いとわかります。
脂性肌の私は、ベタベタする日焼け止めはあまり好きではないのですが、しかたなく使っています。
あまりベタベタしないものだと白浮きしたり、モロモロが出てきたり、使いにくいことが多いです。
イタリアの日焼け止めの王道といえば、フランスのドクターコスメであるラ・ロッシュ・ポゼ。
薬局でもインターネットでも気軽に手に入れることができます。
種類もものすごくたくさんあります。
日本では、ラ・ロッシュ・ポゼのUVイデアが大人気とのことですが、残念ながらイタリアではUVイデアは展開されていません。
イタリアで展開されているラ・ロッシュ・ポゼで使ったのは次の3つ。
ANTHELIOS ULTRA PROTECTIONは、顔体用のゆるいクリームで、かなりベタベタします。顔には、その上にファンデーションをぬって、パウダーをはたけばなんとかなるので、顔に使いました。比較的使いやすかったです。
首や腕に使うにはベタベタしすぎる気がします。
ANTHELIOS TINTED FLUIDは、顔用の乳液タイプで、ベタベタせず、テクスチャーは今まで使ったものの中で一番よかったです。
ただこれは、色付きのタイプで、私には色が濃いです。なので、白めのファンデーションを使ってなんとか使っています。
色のないタイプも出ていますが、私が買ったときはどこのネットショップでも見つからず、しかたなく色付きを買った次第です。
白めのファンデーションを使い切ってしまって、この色付き日焼け止めはまだ残っているので、外出しない日に使っています。
次は、色なしのものを見つけて買おうと思います。
ANTHELIOS SUN INTOLERANCEは、敏感肌用のクリームで、子どもも使うことができると書いてあります。よさそうだったので買ったのですが、スキンケアアイテムとの相性でモロモロが出てきます。
ファンデーションをかさねるとモロモロが出てくることもあるので、使いにくいです。スキンケアアイテムによってはモロモロが出てこないこともあるのですが、日中モロモロが出てくることもあり、気づいたら顔にモロモロがついていたなんてこともあります。
なので、これは首に使っています。
フランスのナチュラルスキンケアブランド、コーダリーは、大好きなブランドで、日焼け止めも買ってみました。
やはりベタベタする感じがあります。
そして、少しモロモロが出ます。
もう使い切って捨ててしまったのでパッケージは残っていませんが、フランスのブランド、ビオデルマの日焼け止めも3種類使いました。
Photoderm MaxとPigmentbioのクリームタイプは、モロモロが出てきました。スキンケアを最小限におさえてもモロモロが出てきて、顔に使うのが難しかったため、体に使って消費しました。
Photoderm Maxのスプレータイプは、ベトベトどころかギトギトして、顔にはムリでした。腕に使っていまいたが、吹きかけるときに床にもついてしまって、床がギトギトになってしまうので、テラスに行って吹きかけていました。
なかなかいい日焼け止めに出会うことがないイタリア。日本は本当に優秀な日焼け止めがいろいろあって、うらやましいです。
まだまだ日焼け止めを探す旅は続きそうです。