イタリアの郵便局「あるある」
イタリアの郵便局。
イタリア公務員の働く姿がリアルにわかる場所。。とでもいったところ。。
イタリアの郵便局の「あるある」まとめてみました。
私用の電話をしながらの対応
窓口で作業している間に携帯電話が鳴ったとき、客対応をしていても、かまわず電話に出ます。
「今、仕事中だよ。何?」
と話を始めます。
あきらかに私用の内容です。
電話を切ると、何もなかったかのように客対応を続けます。電話の内容を教えてくれるときもあります。質問してないのに。
大声でおしゃべり
隣の窓口の人と話をしながらの客対応。
話している内容は、たいしたことはありません。
昨日何をしたとか、今日起こったこととか、、
隣の窓口とはある程度離れているので、大きな声を出さないと聞こえません。
私に話している途中で、同僚に声をかけたりするので、「私にいっているのかな?」とそのたびに思います。
待ち時間が長い
うんざりするくらい待ち時間が長いことが多いです。ただし、現在はコロナの影響で利用者が減り、待ち時間も短くなりました。コロナで便利になった数少ないことのひとつ。
コロナ以前は、1時間待つこともよくあることでした。
対策法は、番号札を取った後、別の用事をし、また戻ってくる。または、朝いちで行く。
書類記入はその場で
送り状や書類は、郵便局内に置いてあるものもありますが、置いてない書類もあります。
窓口に行ってから、記入しなければならない場合。日本だったら、記入している間に他のお客さんの処理をしますが、イタリアではそのまま。
記入する書類が何枚もある場合は、長い間窓口を占領することになります。
その間に、窓口の係の人は、隣の窓口の係の人とおしゃべりをしているか、「水を取ってくる」とかでどこかに行ってしまいます。
郵便局の待ち時間が長い原因のひとつです。
事前に書類をもらえば窓口での時間が節約されると思い、「次回用にこの書類ください」といったら、「枚数が少ないから渡すことができない!次回来たときに窓口で記入して!」といわれました。
面倒だと思われる
日本に荷物を発送するとき。
「日本に荷物を送ります」というと、「すごく面倒!」という顔をされます。
国際郵便は、宛先をその場で係の人がパソコンで入力するので、時間がかかるのです。
しかも「日本の住所は長い!」といやがられます。
たしかに、日本の住所は長いです。
日本人でもわかりにくい長い名前の地名があったりするので、イタリア人にとってはかなり難しいでしょう。
名前も、どちらが姓でどちらが名がわからないので、「どっちが名字?」と確認したり。
長い住所を入力しながら、「ふー」とため息をついたり、「あー(濁点付き)」とうなったり。
「日本の住所が長いのは私のせいではありません」というと、火に油を注ぐことになるので、「日本の住所は長いですよね、わかります、私でも難しいですから」となだめています。
機械が壊れている
はかりや署名ボードなど、機械が壊れていることがあります。
はかりが壊れているときは、「あっちのはかりで測ってきて」と別の窓口に行って重さだけ測って、もとの窓口に戻ったり。さほど問題にはなりませんが。
署名ボードが壊れているときは、印刷した紙にサインをすればOKなので、これも問題にはなりません。
料金表と違う
郵便局のサイトに料金表が記載されていますが、実際の金額とは違うことがあります。
荷物を発送するときは、窓口に行くまで正確な料金がわからないので、事前に料金を聞きに行くことがあります。
「それはできない」と、ぶつぶついいながら料金を教えてくれます。
はかりに荷物をのせると料金が算出しされますが、手続きを中断しなければならないようで、いやがられます。
ちゃんと番号札をとって、順番を待ったのだから、そのくらいしてくれてもいいとは思うのですが。。
でも、人によってはいやがらずに教えてくれる人もいます。
それ以前に、正確な料金表を記載してほしいです。
叱られる
書類の書き方が違っていたり、こちらが誤ってしまうと叱られます。
「ここはこうでしょ!」
「ここに書いて!」
「この書類も必要!」
と、悪いことをしたときのようにどなられます。
イヤな気分になりますが、耐えるのみ。
じつは悪気はない
さんざんどなっていても、悪気があるわけではありません。
さっき怒っていたかと思うと、「アモーレ」「テゾーロ」「カーラ」(どれも「親愛なる」といったような意味の呼びかけの言葉)と呼びかけてきて、普通のトーンに戻ったりします。
イヤな気分になったのはなんだったのだろうと、拍子抜け。
郵便局はなにかと利用するので、避けて通ることができません。