野菜たっぷりミネストローネ
寒い日が続いていますが、冬の代表料理といえば、ミネストローネ。
日本で、ミネストローネというと、「スープ」のような感じで、液体の中に野菜が入っているイメージですが、イタリアのミネストローネは、「野菜の煮込み」といった感じで、液体は少ないです。
ミネストローネは、家庭料理教室と、クッキングスクールで、通訳をやったときに、作ったのですが、だいぶ、作り方が違いました。
家庭料理教室では、水はまったく入れず、野菜から出てくる水分だけで煮ていきました。
キャベツ、ポロネギ、ニンジン、甜菜など、野菜を何種類も鍋に詰め込んで、フタをして煮るだけ。
野菜がクタクタになるまでに煮込みます。
野菜そのものの味がしみ出て、体も心も温まる料理です。
クッキングスクールでは、玉ねぎ、ニンジン、セロリを煮た煮汁(=ブイヨン)を入れました。
固い野菜→ブイヨン→それほど固くない野菜→ブイヨン→やわらかい野菜→ブイヨン、といったように野菜を1種類入れるごとにブイヨンをおたま1杯分くらい加えていくという作り方でした。
より、野菜のコクが出る感じでした。
入れる野菜はなんでもOKです。
かぼちゃ、じゃがいも、インゲン、ズッキーニなども入れることができます。
必ず入るのはキャベツ。
イタリアでは黒キャベツがお決まりですが、日本だと黒キャベツはなかなか手に入らないので、ちりめんキャベツで代用できます。
キャベツは胃にやさしいので、胃弱の私にはうれしい限りです。
フィレンツェをはじめとするトスカーナでは、白インゲン豆を入れます。
豆も入れるとたんぱく質も摂ることができるので、栄養的にも優れモノ。
さらに、お米を入れることもできるので、そうすると、炭水化物も加わり、それだけで完璧な食事になります。
お米は、炊いたものを入れるのではなく、生のお米をミネストローネの中に入れて、煮ます。
時間はかかりますが、お米に野菜の味がしみこんで、やさしい味わいになります。
1度作ると、たくさんできるミネストローネ。
1回では食べきれないので、次の日はパスタの具にしたり、さらに次の日はリゾットの具にしたりすることもできます。
野菜たっぷりなので、ビタミンもたっぷり。
クリスマスから年末年始と、カロリーオーバーしていたので、年が明けてから、毎日のようにヘルシーなミネストローネを食べています^^