イタリア人は電子レンジ嫌い?
「電子レンジは体に悪いから使わない」というイタリア人、けっこういます。
私の友だちでも、年齢、性別問わず、けっこういます。
20代の学生のカップルでも、30代の一人暮らしの男性でも、50代のお母さんでも、70代のセニョーラでも、口をそろえて「電磁波が体に悪い」といいます。
電子レンジが体に悪いと思っているイタリア人たちは、もちろん電子レンジが家にありません。
牛乳を温めるにはミルク鍋を使い、前日の残りものはもう一度フライパンや鍋で温めなおし、解凍するときは自然解凍。
そういわれると、たしかに、なくても生活できそうですが、現代には欠かせない電子レンジ。若い子でも使わない人がいるとはオドロキです。
電子レンジのそばにいると電磁波があたって体に悪いのか、電磁波によって加熱されたものを食べると体に悪いのか、最初はよくわからなかったのですが、どうやら後者のようです。
たしかにあんなに短時間に生の肉や野菜が調理できてしまうのですから、化学的な変化が起きてそうというのは想像できます。
イタリアのレシピを見ていると、日本だと電子レンジを使いそうなところで、オーブンが登場します。
例えば、かぼちゃのディップをつくるとき。
日本だと電子レンジを使いがち。
イタリアでは、切ったかぼちゃをクッキングシートの上に並べて、アルミホイルを上にのせてオーブンで焼きます。
オーブンは予熱する時間も必要なので、電子レンジより面倒。
でも、かぼちゃを切っている間に、オーブンを予熱して、オーブンで焼いてみることにしました。
乾いてカリカリになりそうとちょっと不安でしたが、上にのせたアルミホイルのおかげで、乾くことなく、出来上がりはふわふわ!
気づいたのは、電子レンジで加熱したときより「おいしい」のです。
かぼちゃの甘みにコクがあり、ホクホクして、うまみが凝縮されている感じです。
電子レンジで加熱すると、このうまみが薄くなる感じです。
オーブンで焼いたカボチャをつぶして、ディップにしました♪
これは私の個人的な感想で、化学的な根拠はないのですが、イタリア人が電子レンジは体に悪いといって、代わりにオーブンを使う理由がわかりました。
それ以来、私は電子レンジでは調理していません。
すでに作った料理を温め直すときは、相変わらず電子レンジですが。。