私が和食をあまり作らない理由
イタリアに来てからというもの、和食を作る回数がめっきり少なくなり、ほぼ毎日イタリア料理を作っています。
和食は週1回作るか作らないかの頻度です。
和食をひんぱんに作らなくなった理由は、いくつかあるのですが、まず材料の問題があります。
アジア食材屋さんはあるので、醤油や味噌など、調味料はそろうのですが、たまに味がものすごく変わってしまっているものがあります。
たぶん、高温にさらされたのだと思いますが、運送中か、保管状態が悪かったのでしょう。
私が、運悪く、ハズレにあたってしまったのかもしれませんが、味が変わってしまっているのは、さすがに体にもよくなさそうなので、醤油、みりん、料理酒は、日本から持参しています。
味噌は、乾燥麹だけ日本で買ってきて、手作りしています。(味噌作りについては、また書きたいと思います)
もちろん、野菜や肉、魚、お米や麺類などは、イタリアで調達しています。
フィレンツェは、肉の食文化なので、肉の和食メニューはおいしくできます。
肉じゃが、肉の煮物、焼き鳥などは、肉がやわらかくて、おいしいので、和食を作るとなると、たいてい肉メニューを作っています。
逆に、魚は、フィレンツェでは、あまり新鮮ではないので、おいしくできません(涙)。
日本の魚に比べると小ぶりで、脂がのっていないということもあります。
サバの味噌煮や、魚の煮付けなどの煮ものは、臭みが気になる出来上がりになってしまいます。ネギやしょうがを臭み消しに使っても、やっぱり臭みが気になります。
焼き魚にするほど、魚自体の味が濃くないので、焼き魚もイマイチ。
唯一おいしいのが、サーモン。
ノルウェーからの輸入ものですが、サーモンの塩焼きはおいしいです。
ブリやサンマなど、イタリアにはない魚も多いので、魚メニューのレパートリーが少なく成ります。
肉ばかりの和食ばかりも飽きてくるので、これまた和食が遠のく原因です。
和食の肉といえば、鶏か豚か牛肉がほとんどですよね。
豚肉は、胃を悪くしたときに、ドクターストップの食材だっただけあって、消化に時間がかかるので、できるだけ食べないようにしています。
なので、自動的に、鶏か牛肉になってしまいます。
イタリア料理なら、肉と一言でいっても、ターキー、うさぎ、鴨、ホロホロ鳥、ハトなど、肉の種類も多く、飽きません。
単に私の和食の肉のレパートリーがすくないだけかもしれませんが。。
肉の和食メニューが少なくなってしまう原因は、相棒カルメロが、肉と野菜を一緒に炒めたりすると、「中華料理みたいだ」と言って、あまり食べてくれないのです(涙)。
たしかに、イタリア料理は、基本的に、肉料理は肉だけで、付け合わせに野菜を食べるので、肉と野菜は別々に調理してあります。
言われてみれば、納得。。
したがって、私の作る和食は、肉と野菜が分かれているものになります。
そうすると、イタリア料理に比べて、作るのに時間がかかります。
イタリア料理なら、パスタ一品だけとか、肉料理とサラダとパンですんでしまうので、20分もあれば立派な夕食ができます。
ご飯を炊いて、味噌汁を作って、肉料理と野菜料理を作ってあと1品作って一汁三菜にすると1時間くらいはかかってしまいます。
というわけで、ますます和食を作る回数が減ってしまいました。
親子丼とか、牛丼とか、どんぶりものにすれば、時間も短縮できるのだと思いますが、どんぶりものって、ワインと合わせづらそうで、ついつい作りません。
リゾットの応用編だと思えば、合わなくはないのでしょうが。
書いていたら、もしかして、合うのかも?と思ってきたので、今度トライしてみようと思います。
ひとつ和食を作る理由ができました♪