
イタリアの硬水で抹茶を点てる
お茶には、硬水より軟水のほうが適しているのはよく知られています。
イタリアでは、ミネラルウォーターもすべて硬水で、硬度が低めのものを使ってもやはり日本のようにはいきません。
硬水で緑茶を淹れると、少し白く濁ったような色になります。
味もまろやかさと深みが欠け、味わいが平らでハードな感じになります。
番茶は、硬水で淹れると味のクオリティーがガクっと下がります。
ソフトな感じがまったくなくなり、お茶っぱで淹れても、ティーバッグの三煎目を濃くしたような感じです。
イタリアの硬水でお茶を飲むと、蛇口をひねれば軟水が出てくる日本は天国だなと思います。
日本のようにおいしく飲むことができないなら、無理してお茶を飲まなくてもよいのかもしれませんが、やっぱりたまにはやっぱり日本の味を楽しみたい。
お抹茶を硬水でいれると、やはり深みがなく、単純な味になってしまいます。
でも、お抹茶を点てる作業は同じです。
茶筅をシャカシャカすると、心が落ち着きます。
緑茶を淹れるより、お抹茶を点てるほうが心が落ち着くので、好きです。

どっちにしろ味が変わってしまうので、高価なお抹茶を使うのはもったいないので、手ごろなもので楽しんでいます。
