ロックダウン中のフィレンツェのイースター伝統行事
今年の復活祭(イースター)は4月4日で、4月3日~5日はイタリア全土でロックダウンです。
2年連続のロックダウンのイースターとなりました。
フィレンツェのイースター伝統行事「スコッピオ・デル・カッロ」。ドゥオモ内から鳩の模型が飛んで、ドゥオモ広場にある山車に点火し、山車が爆発するというイベントです。鳩は山車を点火するとドゥオモ内に戻ってきます。鳩がちゃんと戻ってくることができると、その年は良い年になるといわれています。
フィレンツェ市民にとっては、非常に大切なイベントです。
このスコッピオ・デル・カッロ、昨年は、ロックダウンのため、おこなわれませんでした。
今年は、観客なしでおこなわれることになりました。
スコッピオ・デル・カッロは、ドゥオモのミサ中におこなわれるイベントです。
観客なしといっても、ドゥオモのミサに行くことはできるため、ドゥオモからこのイベントを見ることはできるということになります。
昨年のロックダウンでは、ミサ自体もおこなわれませんでしたが、今年のロックダウンはどの教会でもミサをおこなうことは許可されています。
私は、毎年、このスコッピオ・デル・カッロを見に行っています。
今年は、ドゥオモでは入場制限があるため、早めに行かないと入ることができないかなと思い、10時15分ごろドゥオモに行きました。
ミサ開始は、10時半。
ドゥオモ広場は立入禁止になっていて、大きな道はどこも封鎖されていました。
ドゥオモの後ろ側の小道からしかドゥオモにたどり着けないようになっていました。
入口を知らない人は途中であきらめてしまいそうなほど、厳重な封鎖でした。
そのせいか、時間になっても満席にはならずに、ぽつぽつと空いた席がありました。
ドゥオモ入場前に検温がありました。
テレビで生中継され、ドゥオモ内には、10台くらいの大きなテレビ画面が設置されていて、生中継の様子も見ることができるようになっていました。
ミサ開始前、ドゥオモ広場でのフィレンツェ市長の挨拶が映し出されていました。
10時半、時間通りにミサが始まり、そして、スコッピオ・デル・カッロは11時。
鳩がびゅーんと飛び立ち、山車に点火。そして、びゅーんと戻ってきました!
成功!!!!!
いつもは、押し合いへし合いの大混雑で、鳩も山車もよく見えないのですが、今年はばっちり見ることができました。
言い伝えが本当なら、今年は良い年になる。。
いい年になりますように。。