日本で嫌われものの魚ダツを食べる
フィレンツェの市場の魚屋さんで、「本日のおすすめ」といったような感じで目立つところにおいてあった新鮮な魚。
なんという魚かよくわかりませんでしたが、とっても新鮮だったので買ってきました。
フィレンツェで新鮮な魚と出会う確率は低いので、とびきり新鮮な魚を見たら、なんであろうと買うようにしています。
50センチ以上はある長く大きな魚。
サヨリに似ています。
あとから調べたら、「ダツ」だということがわかりました。
ダツは、日本では嫌われている魚だそうです。
トマトソースにして食べればおいしく食べることができるかな、と思い、早速調理しました。
千切りの玉ねぎをオリーブオイルでいためて、ぶつ切りの魚を炒め、トマト缶を入れて、10分ほど煮詰めました。
味付けは、塩胡椒。
イタリアンパセリを散らして出来上がり。
とっても簡単。
魚の味は、淡白でさっぱりしていました。
魚自体のうまみはそれほどないかな、と思いました。
ダツが嫌われている理由は、味というよりは、骨の色のためだそうです。
骨をとらずにそのまま調理したので、調理中は気づきませんでしたが、食べたときに骨が緑色をしていたので、びっくりしました。
(食べかけの魚の写真を撮るのもな、と思い、写真は撮りませんでしたが)
小骨まで緑色で、ちょっと食欲が失せる色です。
骨を取り除いてから調理したほうがいいかもしれません。
イタリアではけっこう食べられているようで、ネットでいろいろとレシピが出てきました。
さらに調べてみると、「安い魚だが栄養たっぷり」とありました。オメガ3が豊富で、ビタミンD、ビタミンB含有量も多いそうです。
たしかに値段は安かった。これで5ユーロほどでした。 そんなに体にいいなら、嫌われものでも食べようかな、という気になりました。