フィレンツェのツーリズモは戻ってきた?
夏休みの時期になり、フィレンツェは観光客でいっぱいになっています。
観光の名所が半径1.2キロほどにおさまってしまうコンパクトサイズのフィレンツェでは、人が集中してたくさんいるように見えるのか、、、いや、どう見ても混んでいます。
イタリアでは、8月15日が聖母被昇天の祝日のため、夏休みのピークは、その前後となります。
8月14日の土曜日には、ドゥオモに入場するための行列が、ドゥオモをぐるっと半周していました😲
ドゥオモ入口の裏側にあるドゥオモ付属美術館くらいまで行列が続いていたのです。
ドゥオモの長さが153メートルですから、曲線部分を考慮すると軽く200メートルくらいはありそうな長蛇の列でした😲
コロナの影響で、入場制限をしているとはいえ、こんなに長い列を見たのは初めてです。
この行列だと、2~3時間は待ちそうです。
みなさん、辛抱強いです。。
炎天下、立っているだけでも暑いのに、、
一生に1度しか来れないとしたら、私も並ぶのかな、、と考えましたが、35度以上の気温の中、2時間以上並ぶのは途中でへこたれてあきらめそうです。。
街なかも、大混雑。
美術館でも店舗でも入場制限をしているため、外にいる人が多いのかな??とも思いましたが、そんなレベルではないです。
フィレンツェを含むトスカーナの訪問者数は、2020年、前年比60.6%減となり、880万人マイナスという結果になりました(観光研究センター)。
2021年は、45.6%増の予約が入っているとのことで、明るい兆しです。
2021年8月のホテルの客室稼働率は60%で、予測を上回る数字とのこと。
2020年は、多くのホテルが休業だったにもかかわらず、 客室稼働率は 25%でしたから、かなり回復しているといえます。
主な旅行者は、ヨーロッパ各国の人々とイタリア人。
観光業に大きく貢献しているロシア人、アメリカ人、中国人、そして日本人はまだ戻ってきていません。
今年9月からのアメリカ人の予約が山のように入っているとの旅行会社の情報でしたが、アメリカの感染状況が悪化してきているため、約半数がキャンセルになったというニュースも流れています。
長期的な予測ができないゆえ、旅行の計画も立てることができないこのご時世。
イタリア人を含めヨーロッパ人は、秋冬は旅行をほとんどしなくなるため(クリスマス、年末年始を除いて)、今年の秋冬は文字通りローシーズンとなりそうです。