イタリア、再ロックダウンの不安
コロナロックダウンが解除され、自由に外出もでき、ヨーロッパ内だったら旅行もできるようになったイタリア。
劇的に感染者が少なくなり、「イタリアはすばらしい!」と他国から評価されるようになった矢先に、感染者が増えてきました。
6月16日の感染者数は479人、死亡者は4人でした。
徐々に感染者が増えてきたため、6月17日から、イタリア全土でナイトクラブの夜の営業が禁止になりました。
夏休み時期のため、若者が夜、ナイトクラブに密集していることが問題になり、先週から呼びかけをしているものの、状況が改善されないため、とうとう休業に追い込まれました。
ナイトクラブは、ロックダウン期間も4か月と長く、ロックダウン後も営業を再開したのは全体の約20%。
客側も、経営者側もその反動が出てしまったようです。
また、6月17日から、18時以降は屋外でのマスクの着用も義務になりました。
フィレンツェでも、ドゥオーモや、メイン通りはかなり人が多く、若者たちのグループは、マスクをせずに密集して歩いていたので、見ていて不安になっていました。
さらに、感染者が増加している国へバカンスに行った人が、感染して帰国するということが問題になっています。
6月17日から、ギリシャ、スペイン、クロアチア、マルタからの入国者は、空港での検査が義務となりました。
感染者が増加している国にバカンスへ行くという考えがそもそもよくわかりません。。
今年は、約50%のイタリア人がこの時期バカンスに出かけていますが、ほとんどの行き先はイタリア国内となっています。
それでも、ギリシャやスペインなどに旅行に行く人もなかにはいるのです。
イタリアでは、自粛や推奨ではなく、禁止や義務でないと、なかなか全員にはいきわたりません。
「自由の国」だから、自由に選択できる権利があると理解されてしまうのです。
でも、緊急事態では、それは通用しません!
感染者数が再度増えてきて、再ロックダウンを懸念する空気が少しずつ流れ始めてきました。