本当はバターの入らないフィレンツェのお菓子カントゥッチ
フィレンツェ名物のお菓子「カントゥッチ」。
正確にいうと、フィレンツェ近郊のプラトーが発祥の地で、カントゥッチ・ディ・プラトーというのが、正式名称ですが、フィレンツェの代表的なお菓子として知られています。
アーモンド入りのかたいクッキーなのですが、日本では、コーヒーと一緒に出てきたりしますが、 フィレンツェおよびトスカーナでは、ヴィンサント(甘いデザートワイン)にひたしながら食べます。
もちろんそのまま食べてもいいのですが、かたいので、ヴィンサントにひたすとやわらかくなって食べやすいです。そして、なんといっても、ヴィンサントのアーモンドの香りと、カントゥッチのアーモンドがぴったりマリアージュします。
フィレンツェのカジュアルなレストランのデザートのメニューに、必ずといっていいほどある「カントゥッチ&ヴィンサント」。
レストランで出てくるカントゥッチは、食べやすいようにと考慮されてか、そこまでかたくありません。
そんなにかたくないのは、バターが入っているから。
オリジナルのカントゥッチのレシピは、バターは入りません。
胃をわずらった時、バター、マーガリン、生クリーム、チョコレートがドクターストップになって、大半のデザートが食べれなくなりました。
バターの入らないカントゥッチは、胃が痛いけどデザートが食べたいという私の要求にこたえてくれるものでした。
しかも、卵と小麦粉と砂糖とアーモンドをこねて焼くだけなので、カンタン。
台の上で、手でこねるので、ボールも泡だて器も必要ナシ。
アーモンドが香ばしいクッキーです。
焼きたてはバターが入っていなくても、かたくはありませんが、数日経つと、歯が折れそうなくらいかたくなるので、それこそヴィンサントにひたして食べないと食べれません。
オリジナルのカントゥッチ、ぜひ作ってみてください♡
カントゥッチのレシピ
小麦粉(薄力粉) 250g
砂糖(ブラウンシュガー) 250g
卵 2個
アーモンド 150g
台の上に小麦粉と砂糖をのせ、真ん中に卵を落として手で混ぜる。
アーモンドを混ぜる。
約5センチ幅で平たくする。
180度のオーブンで30分焼く。
熱いうちに、ななめに切る。