ビステッカ格安!!!
フィレンツェの名物料理といえば、「ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ」。
骨付きのTボーンステーキのグリルで、焼き方は「レア」。
フィレンツェで「ミディアム」を注文しても、かなりレアで出てきます。日本でレアが好きな人も、フィレンツェではミディアムでちょうどいいくらいです。
「レア」で注文すると、かなり血がしたたっています。でも、フィレンツェ人たちは、それがお好み。
「ウェルダン」だと肉がかたくなるので、よっぽど生が苦手な人や、妊娠中の人を除いて、ウェルダンを注文するとレストランの人はいやがります。
レストランで食べる場合のビステッカの相場は、カジュアルレストランで1キロ50ユーロ(約6000円)くらい、ちょっと落ち着いたレストランだと1キロ70ユーロ(約8400円)くらいです。
強火で焼き、中をレアに仕上げるので、ある程度厚さがないとおいしく焼くことができません。レストランでは、重さで注文しますが、最低でも1キロからになります。
肉屋さんで買う場合のビステッカの相場は、1キロ20ユーロ(2400円)前後。
中央市場で安いところだと18.5ユーロ(約2200円)くらいです。
それが、昨日市場に行ったら、
なんと1キロ10ユーロ(約1200円)
で売られていました!!!!
日本だったら、100gの値段ですよね。
こんな破格は見たことがありません。
「20軒くらいのレストランに肉を卸しているけど、この時勢だからね。。」と肉屋の人が言っていました。あまり肉が売れないようです。それで、あまった肉を安売りしているとのことでした。
最近牛肉を食べていないので、「ビステッカ食べたいなー」とちょうど先週から思っていました。まさにぴったりのタイミングでした!
一切れ1.3キロの塊を購入しました。13ユーロ(約1500円)!
肉屋さんでのショーケースごしの肉はそこまで分厚く見えなかったのですが、家に持ち帰ってその分厚さにびっくり😲
高さ5センチはあります。
骨付きで高さ5センチもあると、家庭用のガスコンロではとうてい無理です。
どんなに強火にしても、中までは絶対火が通りません。表面が焦げるだけで、家中が煙に包まれるのは目に見えています。
屋外のバーベキューセットが必要です。
バーベキューセットは持っていないので、焼く前に骨を外すことにしました。(もったいない😢)
骨を外して、厚さを半分に切りました。
2.5センチになった肉を鉄製のグリルパンでグリルしました。
脂部分も少しありましたが、熟成肉のビステッカは、赤身の肉です。
肉自体の味が本当においしい!!!
これはワインが必須です。
ビステッカの最大のマリアージュの相手はキャンティ・クラシコですが、キャンティ・クラシコが家になかった。。😨
セラー内にキャンティ・クラシコは切らせたことがなかったのですが、コロナステイホームの間に全部飲んでしまいました。。
ちょっと贅沢に、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノを飲むことにしました。
やっぱりサンジョヴェーゼ種と赤身の肉の組み合わせは最強です。
サンジョヴェーゼの酸味と肉のジューシーさが舌の上をころがり一緒になります。
飲んだブルネッロ・ディ・モンタルチーノは、
「ヴァル・ディ・スーガ」のブルネッロ・ディ・モンタルチーノ2014 ↓↓↓
ブルネッロにしては、やさしいタッチの味わいで、シルキーでした。
私は、パンチのきいたブルネッロより、エレガントなブルネッロの方が好みなので、コレよかったです。
日本だとかなりお得になってますね。これは、私がゲットしたビステッカなみに破格だと思います!!
ビステッカとブルネッロ・ディ・モンタルチーノ、至福の時間でした♡