歯止めがかからないイタリア
2021年大晦日になりましたが、イタリアでは感染者数に歯止めがかからず、ついに1日の感染者数が10万人を超えました。
いままで、私の周りの感染者は、知人の知人やあまりつきあいのない友人だったのですが、ここ数日で、かなり親しい人たちが次々に感染しました。
私が住んでいる家の向かいのレストランでは、スタッフの間で感染が広がって、休業になりました。
感染者の多さに通常業務ができない企業も出てきています。
急速に広がる感染のため、12月30日、イタリアでは、感染予防の措置が決定されました。
内容は、スーパーグリーンパスを所有していないとアクセスできない範囲が拡大しました。
スーパーグリーンパスは、ワクチン接種または治癒した証明に限るというもので、PCR検査の陰性証明は含まれません。
スーパーグリーンパスが必要なのは、
・ホテルなどの宿泊施設
・見本市、大規模な会議
・披露宴
・交通機関
・スキーリフトなどのリフト
・屋外での飲食サービス
・プール、スポーツジム
・文化、リクリエーションセンターの屋外活動
・スポーツイベント(最大収容人数は屋外最大50%、屋内最大35%)
宿泊施設、飲食店、交通機関でスーパーグリーンパスが必要というのは、かなり厳しい措置です。
ワクチン未接種者は、社会活動がほとんどできないことになります。
オミクロン株前は、今年のクリスマス、年末年始は少し通常が戻るような空気でしたが、状況はまったく逆になってしまいました。
大晦日の夜、フィレンツェの街の中は、けっこう人がいますが、例年のような盛り上がりはまったくありません。
↓ 大晦日のフィレンツェの共和国広場
年越しイベントはすべて中止、大晦日の休業を余儀なくされるレストラン、自宅待機の人たちの多さ、などなど、家で過ごす人が多い大晦日になりました。
いつもなら年越しのカウントダウン用のスパークリングワインを販売する屋台も、今年は出ていません。
来年は、少しでも平和な年になりますように。
よいお年をお迎えください。