イタリアの一大イベント「サンレモ音楽祭」
イタリアの一大イベント「サンレモ音楽祭」。毎年3月初旬ごろにおこなわれる音楽コンテストで、紅白歌合戦のようなイベントです。
紅白歌合戦は1日だけですが、サンレモ音楽祭は5日間続きます。
サンレモ音楽祭の歴史は1951年から始まり、今年2021年で71回目。
今年は3月2日~6日に行われました。
観覧席は、5日チケットでが672ユーロ~1290ユーロ。1日のみのチケットが100~180ユーロで最終日は320~660ユーロ。(いずれも2020年)
今年は、コロナの影響で観客なしでおこなわれました。
サンレモは、リグーリア州のフランス寄りの海岸沿いの町。フランスのニースから50キロの距離です。
今年は26組のアーティストが歌を披露し、競い合いました。
国営放送テレビで生放送され、視聴者が投票できるシステムになっています。
アーティストは連日同じ曲を歌い、5日間かけて優勝を決めるという、とても慎重なコンテストです。
歌の合間合間でゲストが登場したり、趣向が凝らしてあります。
そうはいっても、長い!
夜9時ごろから夜中の1時ごろまで連日続きます。
娯楽意識が高いのか、勝ち負けを決めるのに慎重なのか、いずれにしてもイタリア人って5日間も見続けていられるのだからすごい。
視聴率50%近くの人気なのです。
テレビの前に5日間4時間ずつはりついていると飽きてくるので、私は「ながら見」。
家事などをやりながらちらちらと見ています。
イタリアの旬の音楽を知ることができるし、やっぱり見ないわけにはいかないのです。
音楽のほかに私がいつも楽しみにしているのは、芸術監督&総合司会者のアマデウスことアメデオ・セバスティアーニと司会のロザリオ・フィオレッロのファッション。
お色直しもあるので、1人10着の衣装を着ることになります。
アマデウスは、オーダーメイドの衣装で華やか。
フィオレッロは、いつもジョルジョ・アルマーニ。ひとめでアルマーニだとわかるスモーキングやスーツはエレガント。
フィオレッロはいつもアルマーニを着用していて、アルマーニの広告塔のようになっていますが、本当にアルマーニがよく似合います。
今年の優勝者は、ロックグループのManeskin(マネスキン。綴りはaの上に〇が付きます)でした。
北ヨーロッパ人のような真っ白な肌ですが、ローマ出身の20歳前後の若い4人グループ。
トラディッショナルなポップスが王道のサンレモ音楽祭で、意外な優勝者だなというのが個人の感想です。
時代も変わってきたのでしょうか。