汁物が少ないイタリア料理
すっかり寒くなり、温かいものがおいしい季節になりました。
イタリアでは、日本の味噌汁にあたる毎日飲む汁物の料理がありません。
スープ料理はありますが、パスタの代わりに食べる1品になるので、どろっとしていて、汁気がなく、飲むというより食べるスープです。
例えば、ミネストローネ。
日本のミネストローネはかなりサラサラしたスープですが、イタリアのミネストローネはどろっとしていて、くたくたになるまで野菜を煮込んだ、野菜のごった煮という感じです。
家庭料理教室の通訳で、ミネストローネを作ったことがありますが、水をまったく入れず、野菜から出る水分のみで煮ていきました。
「温かいスープが食べたくて、スープをオーダーしたら、液体ではなかった」と、日本から来たお客様によくいわれます。
レストランでも、液体主体のスープはないのです。
温かいスープが食べたくて作ったのは、ビートとカリフラワーのスープ。
ビートとカリフラワーは、半分半分ですが、ビートが赤いので、カリフラワーを入れても赤のままです。
サラサラしたスープにしようと思ったのですが、ブイヨンを入れて水分を多くすると、量が多くなり、あまりたくさん野菜を食べれなくなるので、けっきょくどろっとしたスープになりました(汗)
ビートとカリフラワー茹でてミキサーにかけただけです。
塩で味を調整して、オリーブオイルをかけて出来上がり!
上には、ブッラータ(モッツァレラチーズのやわらかいもの)と、ピスタチオを。
ビートは、色からして、ビタミンがたっぷりありそうな赤ですよね。
ビタミンB、ビタミンCも含まれていて、肌にもイイ♡
カリウムも多いそうです。なので、高血圧にもよいですね。
カリフラワーは、見ため的にあまり栄養がなさそうですが、こちらもビタミンCとカリウムが豊富。
というわけで、とっても、体にいいスープになりました♪
イタリア語では、スープは「ズッパ」。
今回作ったような、ミキサーにかけたスープは「ヴェルタータ」といって区別します。「ヴェルタータ」は「ビロードのような」という意味です。具の形が残っていなくて、舌触りがなめらかなので、「ビロード」なのですね。
結果的に、どろっとしたスープになってしまいましたが、体が温まるスープができて、心も温まりました^^