イタリアで美活

フード、ワイン、ヘルシーライフ
ペンネリッシェ

どちらのペンネがお好み?

ショートパスタで最もポピュラーなペンネ。表面に線が入っている「リガーテ」と、表面が平らな「リッシェ」があります。

 

「どちらが好きですか?」

 

という質問に、9割以上のイタリア人は、「リガーテ」と答えているというのを先日テレビで見ました。

 

 

リガーテは、「線の入った」という意味です。

リッシェは、「平らな」「すべすべした」という意味です。ちなみに、スティルのミネラルウォーターも「リッシャ」(水は女性単数なので語尾が変わりますが同じ単語)と呼びます。

 

 

3月のロックダウンのとき、イタリア人はパスタを買いに走り、スーパーマーケットのパスタの棚はガラガラになりました。でも、ペンネ・リッシェだけは売れ残っていました。

「そんなにペンネ・リッシェは人気がないのか~」と思っていました。

その後、スーパーマーケットからはペンネ・リッシェが消えました。「人気がないのがあからさまにわかったので、取り扱いをやめたのかな?」と残念に思っていました。

というのは、私は少数派のリッシェ派だからです。

 

リッシェはもともとほとんど売られていないので、しかたなくリガーテを買うことが多かったのですが、本当はリッシェのほうが好きです。

理由は、リガーテの歯ごたえがあまり好きではないからです。

リガーテの線は溝になっていて、溝にソースがよくからむということで、リガーテのほうが人気です。リッシェは、表面が平らなので、ソースがよくからまないということで人気がありません。

 

でも、ペンネをゆでて、かたさをみるときに、かじって断面をみてみると、溝になっている薄い部分には火が通っているのに、厚い部分にはまだ火が通っていないことがあります。

厚い部分に火が通るのを待っていると、薄い部分はゆで過ぎになって、歯ごたえに均一感がなく、パスタの味自体がイマイチになってしまうような気がしていました。

 

でも、みんなはリガーテが好きだし、そんなこまかいことは私の気のせいだと思っていました。

 

先日見たテレビ番組では、「ペンネ・リガーテは均一に火が通らない。一方、ペンネ・リッシェは、均一に火が通る。」といっていて、私が思っていたことを証明してくれました!

気のせいではなかったようです!

 

 

パスタはもともとブロンズ製の口金(ダイス)を通して作られていましたが、生産のスピードを上げるために、テフロン製のダイスが発明されました。

ブロンズダイスで作られたパスタはパスタの表面がザラザラしていますが、テフロンダイスのパスタは表面がツルツルしています。

ここまでは一般的に知られている事柄です。

 

ポイントは、

つまり、ペンネは、もともとはリッシェだった

ということです。

ブロンズダイスで作られたパスタは、表面がザラザラしているので、線をつけなくてもソースがからみます。

しかし、テフロンダイスが発明されたことで、ペンネの表面がツルツルになったため、ソースがすべってしまい、よくからまなくなったので、リガーテが生まれたそうです。

 

 

 

あらためて味わってみようと、早速ペンネ・リッシェを買いに行きました。

 

しかし、スーパーマーケットにはリガーテだけしかなく、やっとEatalyで1種類だけ見つけました。
ブロンズ製ダイスのものです。

 

ペンネリッシェ

 

ブロンズ製ダイスのものは、良質のものだということが知られていますので、ブロンズ製のものは必ずパッケージに「Bronzo」と書いてあります。

 

 

早速、調理!

 

ラグー・ビアンコにしてみました。

 

ペンネラグービアンコ

 

ラグー・ビアンコは、トマトの入らないミートソースのことで、牛ひき肉、玉ねぎ、ニンジン、セロリをコトコロ煮込みます。

トマトが入らないため、水分がないので、代わりに水を少し入れて煮込みます。

 

トマトソースのようなとろっとした液体がありませんが、ちゃんとパスタに具がくっついてくれました。

 

やっぱり小麦の味が均一でおいしいです♡

 

テレビの影響で、リッシェ派が少し増えてくれればいいなと思います♪

 

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