柿の単数形はカコ
東アジアが発祥の柿は、イタリアでは外来語で、そのまま「カキ」といわれています。
つづりは、「Cachi」。イタリア語にはKがないため、Kの代わりにCを使います。
イタリア語の名詞には必ず単数形と複数形があります。「i」で終わるものはたいてい複数形のため、カキの単数形は、「Caco(カコ)」となります。
柿がカコなんて、なんだかちょっとおかしいですが、文法に従えばその通りなので、なるほどな~という感じです。
外来の果物だけあって、食べかたも独特です。
触るとくずれるくらい熟してから、スプーンを使ってすくって食べます。
そうすると、渋柿でも甘くおいしく食べることができます。
数年前くらいから、かたい柿も売られるようになりました。
かたい柿は、やわらかい柿と区別して、「カキ・メーレ」と呼ばれます。「柿リンゴ」という意味です。リンゴのように、丸く、かたいためです。
かたい柿↓↓
皮は色が濃いですが、中身は日本の柿より薄めです。
味は、日本の味がして、おいしいです♡♡
でも、たまに、渋柿にあたることがあります。
「ドルチェ(甘い)!」と書いて売られていても、渋柿のこともあります。
渋柿の舌がザラっとする感覚、イヤですよね。。
甘い柿だと思って買ったのに、渋柿だとがっかりです。
切る前に渋柿だとわかれば、対処ができるのに、切ってからだともう遅いです。
日本では、ヘタの部分にブランデーをつけて、ジップロックのような袋に1週間ほど入れて渋抜きするのは一般的な方法ですが、イタリアでは知られていません。
したがって、ゼリーのようになるまで熟させ、スプーンですくって食べるのです。
スプーンですくって食べるのは、私はちょっと抵抗があります。
ぐちゃぐちゃになっている果物を食べるのはなんとなく好きではないのです。。
昨日、市場の果物屋さんで、そんなやわらかい柿を6個もらい、ちょっと困ってしまいました。
食べず嫌いを克服しようと、スプーンですくって食べてみることにしました。
見ためはまだ丸い形を保っていますが↓↓
中身は、とろーっとゼリーのようで、包丁で切ることができません。↓↓
これだけ熟していると、皮だけでなく、中の色も濃いです。
完熟以上熟していて甘く、味はとってもおいしいです。
でも、やわらかすぎる食感がどうしても好きではありません。
生で6個も食べるのはキツイので、お菓子にしようと思います。