イタリアのおせち料理
明けましておめでとうございます!
お正月といえば、おせち。
おせちは、子どものころ、祖母と一緒に、12月30日に、大量に作るのが恒例だったのですが、子ども心ながら、味が濃くて、甘いなと思っていて、あまり好きではありませんでした。
叔父叔母、いとこたちも集まり、16人分、そして数日分なので、とにかく大量に作っていたので、においと、味見で、作っている時点で飽きてくるくらいでした。
祖父母も他界し、おせちを作ることはなくなりましたが、自分で作ることも、買うこともなく、おめでたいものとはいえ、全然執着がありません。
Facebookで、友だちのいろとりどりのおせちを見ていると、キレイだなー、ちょっとは食べたいかもー、と思いますが、やっぱり作りません(笑)。
前置きが長くなりましたが、イタリアのおせち料理といえば、「コテキーノ」と「レンズ豆」です。
コテキーノは、極太のソーセージといったところです。
この極太ソーセージの付け合わせに、煮たレンズ豆を合わせます。
コテキーノは、お肉屋さんや、スーパーマーケットで加工されたものを買ってきて温めるだけ。
コテキーノは、もともとはモデナ(エミリア・ロマーニャ州)の料理ですが、今はイタリア中で食されています。
昔は、生ハムやサラミにならない部分である皮や首、頭が使われていたそうですが、現在は、パンチェッタなどの肉部分も入っているとのことです。
腸詰めして、長時間加熱するので、家庭ではなかなか難しい品です。
昔は、家庭でも作っていたのかなと思って、ちょっとネットで検索してみたら、昔もサラミ屋さんで売られていたみたいです。
レンズ豆は、ただ煮るだけ。
ひよこ豆や、白インゲン豆と違って、レンズ豆は、事前に水にひたしておく必要がないので、ラクです。
小さいですし、30分くらいで、やわらかくなるので、コテキーノを温めている間に出来上がり(コテキーノは温めるのに20分くらいかかります)。
お正月だというのに、時短メニューでいいのだろうか、と思うくらいラクな料理です。
コテキーノは、豚肉で、脂分がいっぱいなので、胃にも負担がかかります。
レンズ豆も、甘くないあずきを食べているようで、あまり好きになれません。。
でも、日本のおせちも作らないし、やっぱりコテキーノ&レンズ豆にすることにしました。
このコテキーノ、イタリアでは、大晦日に食べてもよし、元旦に食べてもよし、という代物。
ゆく年にもくる年にも食べるなんて、いいの?と、私は日本人ながらに思ってしまいますが、「年末年始」に食べるものとされています。
レンズ豆は、硬貨に似ているので、お金がたくさん貯まるという縁起物。
縁起をかつぐのは、イタリアも同じですね。
苦手だったレンズ豆も、豆類はたんぱく質だし、積極的に食べよう!と心を改め、サラダにちょっと入れたり、リゾットにちょっと入れたり、パスタに入れたりと、少しずつ食べれば、まあまあおいしく食べることができるのがわかり、これからがんばって食べようと思います(豆類は、少しだけ煮るわけにはいかないので、たくさん煮たため)。
今年も、健康に過ごせますように!