
菜の花に似ているチーメ・ディ・ラパって何?
冬になるとイタリアの八百屋さんで出回る「Cime di rapa(チーメ・ディ・ラパ)」。
「ラパ」は、カブ。
「チーメ」は、芽。
「カブの芽」ということになりますが、どうも違います。
葉はカブのようですが、つぼみは菜の花に近いです。
オレッキエッテのパスタと合わせて食べるのが定番で、私もよく作るのですが、いったいこれは何?といつも思っていたので、調べてみました。

学名は、「ブラッシカ・ラパ」というそうです。
カブや、菜の花の原種とのこと。
なるほど~~~。
だから、カブの葉っぱに似ていて、菜の花の味に近いのですね。
冬の初めから店頭に並ぶので、菜の花より時期が早いです。
前述の通り、耳たぶの形をしたパスタ「オレッキエッテ」と合わせるのが王道。
プーリア州の料理ですが、フィレンツェでももはや定番。
日本では、チーメ・ディ・ラパがないので、ブロッコリや菜の花を使って、イタリアンレストランではよく見かける料理になっています。
このチーメ・ディ・ラパ、食べるのは葉っぱとつぼみだけで、茎はかたいので捨てます。
かなり捨てる部分が多いので、もったいないような気もしますが、茎は消化が悪いので、いさぎよくゴミ箱へ^^
チーメ・ディ・ラパをゆでてから、ニンニクとアンチョビと炒めて、パスタとからめます。
カリカリパン粉をちらして、出来上がり。

チーメ・ディ・ラパをゆでたお湯でパスタをゆでると、野菜の味がパスタにしみこんでやさしい味になります。
鍋の数が少なくて済むのもメリット^^
少し苦味のある野菜の味が、アンチョビ風味とぴったり。
オレッキエッテのもちもちした食感が、野菜のうまみとからみあい、ジューシー。
イタリア人って、パスタと具の組み合わせを生み出すのが、なんて上手なんだろうと、感心してしまいます。
また、野菜がいっぱい食べれてヘルシーなメニューでもあります。
ビタミンたっぷり。
おいしくて、ヘルシーで、冬の間は、登場率高いです^^
