ワイン日記 ~コンチリオ「600UNO」ドザージュ・ゼロ~
たまたまネットで購入したコンチリオの「600UNO ドザージュ・ゼロ」。
興味深いワインでした。
トレンティーノ・アルトアディジェ州のトレントDOC。
トレントDOCは、シャンパーニュ製法で造られるスプマンテ(スパークリングワイン)です。
イタリアのシャンパーニュ製法のスプマンテといえば、フランチャコルタが有名ですが、個人的にはトレントDOCがとっても好き。
なぜかというと、冷たい岩の山が迫ってくるミネラル感が好きだから。
トレントDOCは「山の泡」と呼ばれています。
切り立った崖のような山を感じます。
コンチリオは、トレントのワイン協同組合。
トレンティーノ・アルトアディジェ州の協同組合は、管理も行き届いているということで知られています。
「600UNO」は、601という意味で、標高600メートル以上の畑のブドウを使っているそうです。
ブドウ品種は、シャルドネ。
トレントは、ただでさえ冷涼な気候なので、600メートル以上といえば、ブドウ栽培の極限です。
ドザージュは、スパークリングワインを造る過程の加糖のこと。
このワインはドザージュ・ゼロなので、加糖ゼロです。
近年ドザージュが少ないのがトレンドになっていますが、ドザージュ・ゼロだからいいとか悪いとかではないと思います。
好みの問題ですし、おいしいと思えばいいと思います。
とはいえ、私はきりっとした辛口が好きなので、ドザージュ・ゼロ、好きです。
トレントDOCのワイナリーを訪れたときのことが思い出されます。
オーナーが自分の造るドザージュ・ゼロのトレントDOCを「のどに突き刺さるだろ?!」と説明してくれました。
私も、のどに突き刺さるくらいの辛口が好きです。
この600UNOは、のどに突き刺さるほどではありませんでしたが、きりっとしたミネラル感、酸味がありました。そして、意外とふくよかでした。
これは日本には未入荷のようです。
トレントDOCは、日本に入っているものが少ないです。
やっぱりフランチャコルタの陰にかくれて、あまりメジャーではないですし、シャンパーニュ製法とはいえ「DOCG」ではなく「DOC」なので知名度も低いとされてしまうのでしょうか。
もっとトレントDOCが日本に広がったらいいのにな、と思います。