イタリアの新酒ノヴェッロは不人気?
イタリアの新酒「ノヴェッロ」の解禁日は、10月30日。
でも、フィレンツェでは、これといったイベントもなく、ノヴェッロは、ひっとりとスーパーマーケットの棚に並べられるだけです。
「ノヴェッロ」とは、「新しい」という意味ですので、ブドウの品種も、生産地も指定されていなくて、いわゆる「新酒」です。
イタリアでは、赤ワインは、熟成期間が長いといいワインという認識があるので、熟成期間がなく、収穫後すぐリリースされるノヴェッロは、あまりありがたがられません。
この時期、家に来客時、ノヴェッロを出してよろこばれたことは一度もありません。
「え~~、ノヴェッロ~~」という反応。
一応飲んではくれますが、次のワインを出すと、ノヴェッロはそっちのけで次のワインを飲むといった感じです。
一方、オリーブオイルは、新しければ新しいほどいいとされていますので、オリーブオイルの初物はもてはやされます。
ノヴェッロのワインを求めてEATALYに行ったら、新オリーブオイルコーナーは目立つところにありましたが、ワインのノヴェッロコーナーは設けられておらず、1本も置いてありませんでした。
私「ノヴェッロありますか?」
店員さん「ノヴェッロ?オリーブオイル?」
私「いいえ、ワインです」
店員さん「うーん、ワインのノヴェッロは、ワイン売り場になければないわね」
店員さんにとっては、「ノヴェッロ」といえばオリーブオイルだったのでしょう。
やっぱり知名度の低いノヴェッロワイン。。
日本では、初物は縁起がいいとされていますので、やっぱり日本では人気がありますよね。
私も日本人ですから、飲まないわけはいきません。
次に、スーパーマーケットに行ったら、ノヴェッロワインコーナーが、新オリーブオイルコーナーの隣にありました~(^O^)
でも、新オリーブオイルコーナーの1/3くらいの大きさ。
7種類ほど置いてありました。
少し飲むだけでいいので、ハーフボトルを購入。
3.6ユーロ(約470円)なり。
ノヴェッロと合わせる料理といえば、イタリアでは栗がおきまり。
ノヴェッロといえば栗、栗といえばノヴェッロです。
ノヴェッロの解禁日に合わせて、前日に栗を市場で買っておいたので、ノヴェッロをゲットしたら、早速栗を焼きました。
そしてお味はというと、
いちご、さくらんぼの香りがいっぱいでフルーティ。
フレッシュなワインなので、サービス温度は少し低めで12度~14度くらいがおいしいです。
サラミとも相性がよさそうです。
いつも栗ばかり合わせているので、今度は、サラミと合わせてみようかな。