パンツァーノ・イン・キャンティのワイン祭りに行ってきました
先日、行ってきたパンツァーノ・イン・キャンティのワインフェスタ「ヴィーノ・アル・ヴィーノ」。
遅くなりましたが、様子をご紹介します。
今年は、9月13日~16日に行われました。
パンツァーノ・イン・キャンティは、グレーヴェ・イン・キャンティから、さらに上に上り、丘をのぼりきったところにあります。
今年で、24回目となるこのイベント。地元の人だけでなく、ツーリストにもすっかり定着したワインイベントです。
21の生産者が小さな広場に、ブースを並べます。
参加者は、グラスを20ユーロで購入し、自由にブースを回り、ワインを飲むことができます。
なんと、このグラス、4日間有効というからオドロキです。
グラスを持ち帰って、次の日そのグラスを持ってくれば、またワインが飲めるのですね。
「黄金の丘」と呼ばれる斜面が広がるパンツァーノは、ブドウ作りに非常に恵まれた場所にあります。
その好立地が最大限に表現されたナチュラルなワインに目がいきました。
木樽を使わず、セメントタンクだけで熟成されたキャンティクラシコ。
本来のキャンティワインとは、ブドウ本来の味がいきた味わい。昔よきワインを作ろうという、いい意味で過去にかえったワインは、なんだかほっとします。
ビオディナミで、すっかり有名になって、ここの「サン・マルコ」を目当てに来る人もいるくらいの「カステッロ・ディ・ランポッラ」。
アンフォラ(陶器)で熟成させたサンジョヴェーゼや、酸化防止剤不使用の白と、ナチュラルの究極をいっています。
そうはいっても、木樽でしっかり熟成させた革新的な味わいも健在です。
ロベルト・カヴァッリが所有している「テヌータ・デリ・デイ」。
スパイス香はしっかりしているものの、エレガントさが感じられます。
木樽を上手に使い、国際的に評価されている「フォント―ディ」は安定した味わい。
キャンティ・クラシコ・グランセレッツィオーネも、だいぶ名前が定着し、知名度もあがっています。
やはり手がかかっているだけあって、深い味わいです。
「ヴィニョーレ」のグランセレッツォーネ。サンジョヴェーゼ100%です。
こちらもサンジョヴェーゼ100%。樹齢50年の木を使用しています。
サンジョヴェーゼで作ったロゼ、トスカーナの土着品種でしかブレンドしないところ、国際品種をブレンドするところ、生産者によって、さまざまでおもしろいのはワインフェスタの共通するとことですが、パンツァーノは、地区が狭く、生産者が少ないだけあって、その狭い範囲でのコアな比較ができるところが、よりおもしろいです。