ワイン日記~スーパータスカン。ソーディ・ディ・サン・ニコロ~
スーパータスカンのワインは、本当にいろんなタイプがあります。
元祖「サッシカイア」のようなカベルネ・ソーヴィニョン主体のものが多いですが、サンジョヴェーゼのようなトスカーナの品種で作られているスーパートタスカンもあります。
ワイナリー「カステッラーレ」の「ソーディ・ディ・サン・ニコロ」はそのうちのひとつ。
サンジョヴェーゼが主体で、マルヴァジアネーラがブレンドされます。
カステッラーレは、キャンティ・クラシコ地区にある生産者で、キャンティ・クラシコもおいしいですが、ソーディ・ディ・サン・ニコロは特別感があります。
熟したラズベリーのような果実味、タバコやリコリスのニュアンスがあります。
サンジョヴェーゼ主体なので、酸味はありますが、とてもきれいな酸味で優美です。
フレンチオークで熟成されるため、しっかしたボディーで余韻も長いです。
「ソーディ」とは、固いという意味。固い土で耕すのが大変な土地を意味しています。「サン・ニコロ」は畑の名前。「サン・ニコロ」という小さな教会の目の前にある畑。
カステッラーレには何度も行ったことがあるのですが、このサン・ニコロの教会は、蔵から小さく見えます。広い畑の真ん中にちょこんとある建物でトスカーナの田舎らしい光景。
ワインを飲むと、この光景が目の前に広がります。
サンジョヴェーゼは、本当に、土地を反映するブドウ品種だと思います。
美しい光景で育った美しいサンジョヴェーゼ。とっても好きです。
牛肉の煮込みとマリアージュしますが、私はこのワインは単独で楽しみたいので、ソファーに座って、メディテーションワインとして飲みました。