化粧水難民、化粧水をやめる
海外に住んでいる人は、化粧水難民になるとよく聞きます。
私も、イタリアに住み始めてから、長い間化粧水難民でした。
イタリアでは、メイクは、クレンジングミルクで拭き取り、その後、拭き取り化粧水で拭き取る、という方法が一般的です。
朝も、拭き取り化粧水を使うのが一般的です。
売っている化粧水も、拭き取り化粧水が主で、導入化粧水はほとんどありません。
導入化粧水を使わないという選択肢がなかったので、日本に行くたびに、化粧水を買って、フィレンツェに持っていました。
数年前、キールズのショップがフィレンツェにオープンしてからは、キールズに導入化粧水が数種類あるので、それらを使っていました。
キールズは、アメリカのブランドなので、ラインナップがイタリアのブランドと多少異なるのかな、と思いながら、ここ数年キールズを愛用していました。
でも、最近、ネットで、「導入化粧水は意味がない」ということが書かれているのをよく目にするので、それについて考えてみました。
「化粧水は、美容成分が水に溶けたもので、ほとんどが水です。」
→ これは、納得です。
「水は、肌には浸透しないので、化粧水をつけても蒸発するだけです。」
→ 化粧水をたっぷり使って、肌に入れて水分を補給すると思っていたので、この情報は目からうろこでした。たしかに、おふろに入っても、プールに入っても、肌から水が入っていくということはありません。水が肌に浸透するなら、水で顔を洗っている時に、水が浸透するはずなので、水分補給はそれでできるのではないか、と思えてきました。
化粧水を使った後に、すぐ美容液やクリームを塗らないと乾燥するので、それはやはり、化粧水の水分が、肌の水分までも奪って蒸発しているような気になってきました。
考えた末、導入化粧水をやめてみました。
やめて、2ヶ月ほど経ちました。
結果は、
化粧水を使わなくても、使っても、肌の調子は変わらない、
です。
人それぞれ、肌質は違うので、中には、「化粧水をやめたら、ブツブツができた」というかたもいるようです。
でも、私は、大丈夫でした!
実は、化粧水をやめる前に、SKⅡを使いました。値段が高いですが、すごく口コミがよかったので、そんなにいいなら買ってみよう!と購入して、使ったのですが、あまり変化が感じられなかったのです。
SKⅡは、日本の気候や環境に合わせて作ってあると思うので、乾燥した空気と硬水のイタリアの環境では、力が発揮できなかったのかもしれません。
あと、愛用していたキールズの化粧水が、ヒリヒリするようになったのです。かなり敏感肌になっていたようです。
そんなことも後押しして、化粧水をやめてみようと、決心に至ったのです。
化粧水の水部分をやめたわけなので、美容成分の部分は、自分の好きな美容液を使えばいいのです。
私は、朝は、ナイアシンアミドとヒアルロン酸、夜は、レチノイドを使っています。
結論は、
水にほんの少ししか入っていない美容成分を使うより、化粧水をやめて、自分の必要とする美容液を導入した方がいい
ということです。(個人の意見です。)
化粧水を買う必要がなくなったので、お財布にもやさしいかな、とついでに思いました。
長年、化粧水難民で困っていましたが、導入化粧水にこだわりすぎていたのかもしれません。
イタリア人女性は、そもそも使っていないのですから、もっと早く彼女たちの意見を参考にすればよかったのかな、とも思いました。