
クラフトビールは奥が深い
先日、イタリアはトスカーナ州モンテプルチアーノのクラフトビール生産者のところへ行ってきました。
モンテプルチアーノといえばワインの地。
DOCGワインであるヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノが有名で、中世の雰囲気が残る歴史地区の中にもワイン蔵があるくらいワインで知られている場所です。
そんなワインの地でクラフトビールを造っているなんて興味がわきます。
しかも、ピルスナーやエールなど、通常のビールのほかに、ワインのモスト(汁)を入れたビールがあるということで、ワクワクしながら訪問しました。
イタリアでもここ数年クラフトビールがブームです。
味わい深く、イタリア料理とも合わせることができるということで人気の出ているクラフトビール。
私も好きで、ときどき飲みます。
ライトなピルスナーも好きですし、エールタイプやダブル・モルトなどしっかりしたタイプも好きです。料理によって選んでいるといった感じです。
この日行ったのは、「ミリオ・ヴェルデ」。
ビール工場にレストランが併設されています。

オーナーのアンドレさんが案内してくれました。
ビールが根っから好きだということが伝わってくる解説で、ビールを深ぼりすることができました。

お味は、
ライトなピルスナーも、味わい深い!
エールとダブル・モルトは、まろやかで厚みのある味わい!
非加熱、ノンフィルターのビールは、ストラクチャーがあります。
ちなみに、ダブル・モルトとは、モルトの量が多いビールですが、イタリアだけの呼び名で、モルトが2倍なわけではありません。
ワインのモストが入ったビールは、ビールというよりはスプマンテ(スパークリングワイン)のような感じで、香り高くて、なめらかな味わいです。生の魚と合いそう!
ワインのモストが入ったビールは、イタリアでもあまりまだメジャーではありません。
日本でも少し流行ったようですが、まだまだ知られていないのではないでしょうか。
イタリアン・グレープ・エール・ビール・チャレンジというコンテストが2021年開催され、やっとワイン入りビールが知られてきた印象です。
じつは、ミリオ・ヴェルデは、このコンテストで名誉賞を受賞した実力派。
小さな造り手ですが、味は本当においしい!
すっかりクラフトビールファンになって帰ってきました。
クラフトビールは、パスタやお肉料理にも合わせることができ、ワインほどアルコール度数が高くないので気軽に楽しむことができます。
今後、日常の食卓のクラフトビール登場率があがりそうです。