イタリア映画『盗まれたカラヴァッジョ』
昨日、イタリア映画『盗まれたカラヴァッジョ』を見たので、そのレビューをしたいと思います。
盗まれたカラヴァッジョ
UNA STORIA SENZA NOME(2018)
監督・脚本 : ロベルト・アンドー
キャスト:
ミカエラ・ラマッツォッティ(ヴァレリア)
アレッサンドロ・ガスマン(アレッサンドロ)
レナート・カルペンティエーリ(ラック)
ラウラ・モランテ(アマリア)
原題は「UNA STORIA SENZA NOME(「名もない物語」)でこれが映画の中に登場する物語のタイトルです。
この「名もない物語」を書いたヴァレリアは、人気脚本家アレッサンドロのゴーストライターという設定です。
アレッサンドロ役は、同名のアレッサンドロ・ガスマン。
アレッサンドロ・ガスマンは、イタリアの人気中の人気の俳優でひっぱりだこ。
軽い感じのノリがイタリア人っぽいなーという役柄でした。
ヴァレリアも真面目そうな役ですが、女を武器にして誘惑したり、これもまたイタリア人っぽいなーと思いました。
ストーリーは、
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世界を震撼させたカラヴァッジョの名画「キリスト降誕」盗難事件の謎が、50年の時を経て、今暴かれる!
映画プロデューサーの秘書ヴァレリアは、秘かに人気脚本家アレッサンドロのゴーストライターを務めていた。ある時、ラックと名乗る謎の男が、今も未解決の〈カラヴァッジョの名画「キリスト降誕」盗難事件〉が、実はマフィアの仕業だったと教えてくれる。事件の裏側をヴァレリアがプロットにまとめると、プロデューサーは傑作だと絶賛し、たちどころに映画化が決定する。
だが、映画会社とつながるマフィアに誘拐されたアレッサンドロが、昏睡状態で発見される。
ヴァレリアはラックの協力のもと、“ミスター X”の名前でアレッサンドロのアドレスからシナリオを送り続けるのだが、マフィアはあらゆる手を使って“ミスター X”が誰かを突き止めようとする。やがてヴァレリアは、ラックがシナリオだけでなく、現実でも「キリスト降誕」盗難事件を解決しようとしていることに気づく。果たしてラックの正体は? 50年の時を経て、世界は再び名画を見ることができるのか──?
(公式サイトから引用)
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カラヴァッジョは、イタリアでも非常に人気があります。
フィレンツェでは、ウフィツィ美術館にいくつかの作品がありますが、人気のスポットです。
ストーリーも、それぞれの役者の演技も、ひきこまれました。
マフィアや政治家など、これもイタリアらしいなーと思う場面も多し。
ヴァレリアの母が、政治家と関わっているのは、できすぎじゃない?と思いましたが。。
シチリア人たちの方言には、ちゃんとイタリア語の字幕がついていました。
イタリア人用にも字幕がつくくらいですから、ほんとシチリアの方言って難しい。
最後にオチはありますが、イタリア映画のちょっともやもやするような後味は、私は好きです。