イタリア映画 『ラスト・パラディーゾ』
2月5日からNetflixで公開されているイタリア映画『ラスト・パラディーゾ』。
1950年代のイタリア、プーリア州が舞台の実話に基づく作品です。
早速見ましたので、感想&レビューします。
感想は、率直にいうと、
腑に落ちなかった
です。
プーリア州の田舎を見るには雰囲気はいいのですが、ストーリーがわかりづらいうえに、ラストがまったくわからない。。生々しいし。。
『ラスト・パラディーゾ』(2021)
L’Ultimo Paradiso
監督:ロッコ・リッチャルドゥッリ
キャスト:
リッカルド・スカマルチョ
ガイア・ベルマニ・アマラル
ヴァレンティナ・チェルヴィ
アントニオ・ジェラルディ
「愛と正義、そして明るい未来を夢見る、自由と情熱にあふれた男。だが、禁断の恋がその人生を悲運へと導く。1950年代のイタリアが舞台の実話に基づく作品。」
(Netflixより引用)
ストーリー
1950年代、プーリア州の田舎で、地主に搾取されながらオリーブ畑で働くチッチョ。
チッチョは既婚者でありながら、地主の娘であるビアンカと恋に落ちる。
感想&レビュー
プーリア州のオリーブは大きくて立派で、オリーブ畑には圧倒されます。
田舎の風景や、プーリア州の家々は雰囲気があってとても美しいです。
おばあちゃんが作る手打ちパスタを孫が手伝うところ、プーリア州の丸い大きなパン、おやつのチーズ&サラミは、南イタリアという感じです。
バルクワインも欠かせません。
レトロな花柄のワインピースは、いかにも1950年代。
いろいろと要素はステキなのですが、問題はストーリーです。
プーリア州の方言で、セリフの半分くらいはわかりませんでしたが、セリフが完璧にわかったとしても、イマイチなストーリー展開です。(失礼ですが)
しかも、田舎社会が見ていて痛々しいです。
チッチョの兄弟が出てくるところから(しかもリッカルド・スカマルチョが一人二役)、おかしな展開になっていき、想像しろってことなのか、こういうストーリーなのか。。
そして、なんでこうなるか?というよくわからないオチ。
プーリアの田舎の景色と、ひと昔前の田舎の差別社会を見たいのならおすすめですが、わかりづらい謎なストーリーの映画でした。