すばらしい出来のブルネッロ・ディ・モンタルチーノ2015年!~ベンヴェヌート・ブルネッロ2020年報告~
いよいよやってきました「ベンヴェヌート・ブルネッロ」。
毎年2月におこなわれるブルネッロ・ディ・モンタルチーノのワイン試飲会で、その年にリリースされるヴィンテージの試飲会です。
今年リリースされるのは、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ2015年。
2015年は、5ツ星の年で、非常に非常によかった年です。
モンタルチーノに前泊をして、当日朝11時に入場しました。
朝10時からオープンだったのですが、11時の時点ですでにすごい人でした。
やはり、グレートヴィンテージということで、みんな気合いが入っているのでしょう。
よい年だけあって、甲乙つけがたい味わい。どれもすばらしい!!
北部のブルネッロはエレガントで、南部のブルネッロはふくよかなのは一般的ですが、いい年にこそ北のよさが出る!と私は思っています。
2015年は、深みと複雑さがあってエレガントな北部の勝利!(個人的な意見です。もちろん、生産者の腕によるところが大きいので、南部でもすばらしいものもたくさんありました。)
イル・マロネート
熟したプルーンや、サクランボのリキュール漬けのような果実の感じがあまやか。余韻も長く、タンニンもいい感じ。
今回特によいと思ったブルネッロです。
レ・キューゼ
イル・マロネートの近くのレ・キューゼ。
シルキーで、これもよかったです。
カナリッキオ・ディ・ソプラ
果実のニュアンスとスパイスのニュアンスがバランスがよく、酸味とタンニンのバランスもよく、よかった!
カパルツォ ラ・カーサ
ここは、ワイナリーツアーでよく行くワイナリー。
単一畑の「ラ・カーサ」は、パワフルの中にエレガントさがあるワインで好きなのですが、2015年は、そのよさがとてもよく出ていると思いました。
(カパルツォのブルネッロのベース(緑のエチケット)は、モンタルチーノ全域にある複数の畑から作られていますが、ラ・カーサは、モントーゾリの丘の単一畑です)
シルヴィオ・ナルディ
最北の地区にあるワイナリー。以前よく行っていたワイナリーで、私が北好きになったのは、実は、ここの単一畑「マナキアーラ」を飲んでから。
赤い果実のニュアンスで、余韻があり、芯がしっかりしたまっすぐな印象です。
ソラリア・パトリッツィア・チェンチオーニ
スパイス香と果実味のバランスが取れていて、心地よい飲み心地。
サルヴィオーニ
偉大な作り手で有名ですが、期待を裏切らないダイナミックさとふくよかさがすばらしかったです。
ここまで、北の地区と中央の地区で、よかったと思ったものです。
ここから、ここから南の地区でよかったと思ったものを書きたいと思います。
ポデーレ・レ・リピ
ビオディナミの作り手ですが、ワインの味の中に、自然の壮大さ感じる、とても好きな作り手です。
ミネラル感がいい!インパクトがあるけど、上品で、小さな赤い果実のニュアンスがありつつ、余韻が長く、すばらしかったです。
ポッジョ・ディ・ソット
誰もが認めるポッジョ・ディ・ソットのすばらしさは、コメントする必要はないと思いますが、やっぱりすばらしかったです!
荘厳で、美しく、華麗!
サン・ポリーノ
森の中にさまよったような、いろいろな植物の香りがよかったです。
これら南の作り手は、私は南東の地区が好きなので、南東のワイナリーにかたよってしまいましたが。
昨年2019年にリリースされた2014年ヴィンテージは、難しい年でしたが、今年リリースの2015年は、作り手の人たちも自信に満ちていて、話していても気持ちがよく、楽しく試飲ができました。
来年2021年リリースの2016年ヴィンテージは、さらによい出来と言われているので、いまから楽しみです。