イタリア人もビールの座はゆずる
イタリアといえばワイン。
「イタリア人もビールを飲むんですか?」と日本のかたによく聞かれます。
イタリア人もけっこうビールを飲みます。
イタリアのビールメーカーは、ナストロ・アズッロや、モレッティが有名。
「ワインはイタリアが世界で一番」と思っているイタリア人も、イタリアはビールの名産国ではない、ビールの文化がないということを自覚しています。
イタリア人は、デイリーのビールには価格の安い自国のビールを飲みますが、ベルギー、オランダ、ドイツのものが優れていると知っていて、「おいしいビール」を選ぶときは、それらのものを選びます。
イタリアでも、オーストリアに隣接するトレンティーノ・アルトアディジェ州には地元のおいしい量産ビールがあったりします。また、丹念に作られた優れたクラフトビールもあります。地方性や量の違いがありますので、これらは例外。どこでも手に入る量産ビールで「おいしい」ものは、イタリア産ではないと素直に認めています。(笑)
ビッレリア(ビール屋)やパブなど、ビールを飲むことができるお店でも、やっぱりベルギーやオランダ、ドイツのものが人気。
軽めのピルスナーから、ホップの香り豊かなエール、コクのあるスタウトなど、好みがわかれるところです。
かろやかな飲み心地がビールのよさ、食事と合わせやすい、という人は、ピルスナー。
苦味がビールのよさ、ホップが好き、という人はエール。
ボディがあるものが好き、飲みごたえのあるものが好き、という人はスタウト。
好みもありますが、ビールもワインと同じで、食事に合わせたり、気分やシーンによって飲みわけたりしています。
ピッツァには、ピルスナー。
ドイツ風ソーセージにはエール。
肉の煮込みなどの風味高い料理や、ビールの味わいを堪能したいときは、スタウト。
などなど。
私も、デイリーな食事に合わせるときは、ピルスナーが好きです。
肉料理と合わせたり、コクのあるチーズと合わせたりするときは、レッドビールが好きです。
特にレッドビールが好きで、冷蔵庫に常備していています。
少しワインが飲みたいけど、1本開けるほど飲まないし、でも水じゃさみしいし、というときに、レッドビールを飲みます。
アルコール度数も、ラガーに比べると少し高めなので、少量で「飲んだ感」もあって、満たされます。
グラスは、まるくて大きなもの。
トレンティーノ・アルトアディジェ州に行った時に、「軽やかなピルスナーは細くて長いグラスで、厚みのある味わいのビールはまるい大きめのグラスで香りも楽しむ」と、ビールの試飲をしたときに教わりました。
このまるいグラスは、「マルティーニ」カクテルのものを代用しています👍
日本のビールも好きなのですが、炭酸が強い気がします。日本は湿度が高いので、スカっとした炭酸きつめのビールのほうがキリっとしておいしく感じるのかなと思います。
ヨーロッパは、気候が乾燥しているので、スカッとさはそこまで求められていないように思います。炭酸も日本のビールほど強くないです。
炭酸が強めだと、おなかがふくれやすいので、私はそこまで炭酸が強くない方が好みです。
あと、キンキンに冷えていると香りを感じにくくなるので、少しだけ温度高めが好きです。
夏は、ワインよりビールの頻度が高くなります♪