イタリアで味噌作り
イタリアで味噌を作るようになって4年。
フィレンツェでも味噌は手に入りますが、私がフィレンツェで買った味噌は、船で長旅をして高温にさらされたんだろうなと思わせるような、劣化した味でした。
たまたま私が買ったものが劣化していただけだと思うのですが、それ以来、フィレンツェで味噌は買っていません。
味噌は、日本に帰国したときに買って、フィレンツェに持ってきていたのですが、とにかく重い!
日本からイタリアに持ってきたいものがたくさんあるので、味噌は持ってこないで作ろう!となったのです。
麹だけは日本から持ってきます。
大豆と塩はイタリアで調達。
昨年3月に帰国したので、そのとき買ってきた麹で作った味噌が、10ヶ月の時を経て、いい感じに出来上がりました!
今までは、白米麹を使っていましたが、今回は、初めて玄米麹を使ってみました。
ただ、見ためが、麹のつぶつぶが少し残っています。
いつもはもっとなめらかな質感なのですが、玄米麹だと粒が残りやすいのでしょうか?
味は、白米麹より、玄米麹の方が、濃いコクがあるように思います。
若干かためです。。
このかたさは、大豆のせいかなと、大豆を疑っています。
というのは、いつもは、ナチュラルストアで、イタリア産のビオの大豆を買うのですが、今回は、それが品切れだったのか、生産廃止になったのか、なかったのです(涙)。
スーパーマーケットには、大豆は売られていません。
中国人経営のアジアン食材店に行ったところ、カナダ産のものしかなく、それを買ってきました。
カナダ産の大豆は、大量生産のイメージがあるので、大丈夫かな、とちょっと不安だったのです。
この大豆、圧力鍋でゆでてもいつまでたってもやわらかくならず、かなり長時間ゆでたのですが、それでも少しかためだったかもしれません。。
でも、味はおいしいので、結果オーライということでよしとします。
手作り味噌は、いったん作るとやめられないおいしさがあります。
市販の味噌は、発酵を止めてありますが、手作り味噌は生きている状態。
やっぱり旨味が違います。
私は、手作り味噌の味噌汁を作るとき、まず、汁は味噌を入れる前の状態にしておきます。
そして、食べる直前に、おわんの中に味噌と汁を入れて混ぜます。
そうすると、味噌のおいしさをそのまま感じられるような気がして、味噌に火は通しません。
普段は、イタリア料理ばかり作っていて、和食はあまり作っていない私ですが、味噌汁だけは、1日1回飲んでいます(夏は暑いため、飲まないので夏以外)。
発酵食品である味噌は、美容にもいいと注目されていますよね。
美肌効果やアンチエイジングにもなるというので、欠かさず味噌汁を飲んでいます。
今年作る味噌は、いい大豆が見つかるといいな、と願っています。