夏はやっぱり白ワイン
急に暑くなったイタリア。
フィレンツェでもここ数日いきなり暑くなり、今日は最高気温33度。
例年、この時期は、30度以上の日が続きます。
今日6月24日は、フィレンツェの守護聖人である洗礼者ヨハネの祝日です。
いつもなら、「カルチョ・ストリコ」という古代サッカー行事があるのですが、もちろんコロナの影響で中止。
中世の衣装を身にまとったプレイヤーが、砂のまかれたサンタクローチェ広場の会場で、サッカーをするイベントです。
サッカーといっても、アメリカンフットボールのようなスポーツです。
中世の衣装が暑苦しく、大丈夫なのかな?といつも心配になります。
テレビでも中継されて、すごく盛り上がるのですが、今年はその盛り上がりもありません。
そして、夜には花火が上がるのですが、それも中止。
日が長い時期なので、日の入りは21時過ぎ。暗くなってから22時に始まります。
ミケランジェロ広場とアルノ川沿いから上がり、フィレンツェ市民は毎年とっても楽しみにしているイベントです。
私は、毎年、友人の家に行って、最上階のテラスで花火を見ながらワインを飲んでいます。今年はその友人とも会えず、さびしいですが、仕方ないですね。
暑いですが、花火が上がるころになると、涼しくなり、上着が必要です。
花火を見ながら飲むのは、たいてい、カジュアルなプロセッコと、トレンティーノ・アルトアディジェ州の白ワイン。
夏はやっぱりスパークリングワインか白ワインですね。
今年は、自分の家での白ワインです。
白ワインは、トレンティーノ・アルトアディジェ州のものがミネラル感があって好き。
これは、トレンティーノ・アルトアディジェ州のボルツァーノに行ったときに買ったワインです。
これは協同組合のワインなのですが、北イタリアでは、協同組合が発達していて、優れたワインを造っています。
トレンティーノ・アルトアディジェ州は、山が多く、地形的にブドウ栽培の条件が厳しいため、面積の狭いブドウ畑を所有しているブドウ農家が多くあります。ブドウ農家は、ブドウを協同組合に売って、協同組合がワインを醸造しているケースが多々あります。でも、協同組合が農家のブドウもきちんとコントロールしているので、品質のよいワインができるのです。
私がこの協同組合に行ったときは、ちょうどソーヴィニョンの収穫日の初日でした。ブドウを積み終えた農家の人たちが協同組合に集まってきて、一緒に乾杯した思い出のあるワインです。
伝統行事も花火もありませんでしたが、白ワインで乾杯した祝日でした。