ボジョレー・ヌーヴォー解禁日にノヴェッロ
昨日、11月19日(木)はボジョレー・ヌーヴォーの解禁日でした。
イタリアでは新酒を祝うという伝統がないため、イタリアの新酒であるノヴェッロはあまり人気がありません。
ノヴェッロの解禁日は、10月30日。(2011年までは11月6日でしたが、2012年より10月30日になりました)
ノヴェッロもあまり需要がないため、フランスのボジョレー・ヌーヴォーはよっぽどのワイン好きでないと手を出さない代物です。
先日ノヴェッロを買ったのですが、まだ飲んでいなかったので、ボジョレー・ヌーヴォーの解禁日にヌーヴォーの代わりに飲むことにしました🍷
ノヴェッロはあまりにも解禁日が早いので、少しボトルで落ち着かせておいたほうがいいかなと、すぐには飲まなかったのです。
ボジョレー・ヌーヴォーの解禁日は、11月第3木曜日。
マセラシオン・カルボニックという方法で造られ、普通の赤ワインとは醸造方法が異なります。
普通のワインは、ブドウを除梗してからタンクに入れて、発酵の間にかきまぜます。
一方、ボジョレー・ヌーヴォーは、ブドウを除梗しないで茎と一緒にまるごとタンクに入れ、かきまぜません。すると、発酵の際に発生する炭酸ガスがタンクの中に充満します。
炭酸ガスが充満しているおかげで、ブドウは酸素に触れずに、フレッシュでフルーティーな味わいのワインになります。
ボジョレー・ヌーヴォーに使用されるガメイ種が、皮が薄くて、種が小さく果肉が大きいフルーティーなブドウ品種ということもあります。
フレッシュさが売りのボジョレー・ヌーヴォーは、フランスでは収穫後の大イベントのようですが、イタリアにはその伝統は輸入されなかったようです。
ボジョレー・ヌーヴォーは、解禁日にお祭りをして飲んで、その後も2~3年は飲むことができるワインですが、イタリアのノヴェッロはお祭りもないですし、その年中に飲むのが一般的です。
ボジョレー・ヌーヴォーはもちろんボジョレー地区で造られますが、ノヴェッロはイタリア全体で造ることができます。したがってノヴェッロは、品種もさまざまで味もさまざまです。
今まで、北から南のノヴェッロをいろいろ飲んでみましたが、お気に入りはバンフィのノヴェッロです。
バンフィは、イタリアの最も偉大なワインのひとつ、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノの造り手です。
新酒は、栗やカボチャ、キノコなど秋の素材に合います。
ということで、栗とカボチャとポルチーニのパスタを作りました♪
秋の味覚と新酒。
とっても合います♡
バンフィのノヴェッロは、サンジョヴェーゼ種だけでなく、ガメイとシラーがブレンドされているそう。
ラズベリーやブラックベリーの香りがモンタルチーノ地区を思わせてくれ、サンジョヴェーゼのスミレの香りがします。
ガメイが入っているとはびっくりです(昨年は入っていませんでした)。
ボジョレー・ヌーヴォーも少し感じさせてくれる味わいで、楽しむことができました♡
ロックダウンで気軽に外出できず、ボジョレー・ヌーヴォーは解禁日にゲットできませんでしたので、近々買いに行こうと思います。