ソフィア・ローレンにくぎづけ『これからの人生』
公開前から「ソフィア・ローレンが出演する!」とテレビのニュースでも何度も取り上げられ話題になっていた映画『これからの人生(La vita davanti a se’)』。
11月13日からNetflixで配信になりました。
ソフィア・ローレンの貫禄がとにかくすごくて、くぎづけになりました。
『これからの人生』(2020)
La vita davanti a se’
イタリア
95分
監督:エドアルド・ポンティ
キャスト:
ソフィア・ローレン
イブラヒム・ゲイェ
ストーリー
自宅で子守をしているホロコースト経験者が、自分を襲った家なき子を引き取ることに。反発し合う2人だったが、共に暮らすうちに少しずつ心を開いてゆく。
(公式サイトから引用)
感想・レビュー
ソフィア・ローレンは、メイクでだいぶ老女になっていますが、実際も86歳😲
監督は、息子のエドアルド・ポンティ。
ソフィア・ローレンの存在感がすごすぎましたが、ストーリーもよかったです。
黒人の少年がドラッグディーラーをやるシーンはいかにもイタリアの闇です。
全体的に暗いストーリーですが、暗いだけではないジーンとくるストーリーでした。
ソフィア・ローレンにばかり目がいってしましたが、少年役もよかったです。
イタリアに住んでいると、難民問題は他人ごとではありませんので、現実を突きつけられたような気持ちになりました。
トランスジェンダーも登場し、現代的なテーマも盛り込まれています。
ソフィア・ローレンがそのトランスジェンダーの娼婦と一緒にボサノヴァに合わせて踊るシーンは、太陽の光が希望のようなオアシスのようなとっても素敵なシーンでした。
ホロコーストについてはあまり語られていませんが、ソフィア・ローレンの演技だけで、辛さが伝わってきます。
ソフィア・ローレンはもともとナポリの出身ですから、役作りしなくても方言で話すことができるでしょうが、ベタベタの方言が庶民的すぎて、本当にソフィア・ローレン?という感じで、やっぱりすごい!
余韻の長い映画でした。