イタリアワイン、プーリア州のDOCG
プーリアは、イタリアではめずらしく、山らしい山のない州で、広大な平野が広がっています。そのため、大変暑く、ブドウの酸味や香りが失われないように成熟を管理する必要があります。
DOCGは比較的新しく、近年注目されている州でもあります。
カステル・デル・モンテ・ディ・ネーロ・ディ・トロイア・リセルヴァ
Castel
del Monte Nero di Troia Riserva
「カステル・デル・モンテ」は、13世紀にローマ皇帝フリードリヒ2世によって建築された城で、世界遺産に登録されています。
この周辺で、ネーロ・ディ・トロイア種で作られる赤ワインが「カステル・デル・モンテ・ディ・ネーロ・ディ・トロイア・リセルヴァ」です。
この地方のブドウの歴史は、古く、紀元前7~6世紀まで遡ります。
長年、質より量を生産していましたが、近年、世界に認められるワインが作られるようになりました。
ブドウ品種は、ネーロ・ディ・トロイアが90%以上。プーリア州で栽培されたアロマティックでない黒ブドウを10%までブレンドできます。
タンニンのある、しっかりとした味わいの赤ワインで、ミートソースのパスタや、肉料理と合わせ飲みたいワインです。
カステル・デル・モンテ・ロッソ・リセルヴァ
Castel
del Monte Rosso Riserva
同じく、「カステル・デル・モンテ」周辺で作らる赤ワインです。
「カステル・デル・モンテ・ロッソ・リセルヴァ」のブドウ品種は、ネーロ・ディ・トロイアが65%以上、プーリアで栽培されたアロマティックでない黒ブドウが35%までです。
これも、やはり肉料理と合わせて飲みたいワインです。
カステル・デル・モンテ・ボンビーノ・ネーロ
Castel
del Monte Bombino Nero
またまた「カステル・デル・モンテ」の赤ワインが続きます。
これら「カステル・デル・モンテ」の赤ワイン3つは、どれも2011年にDOCGとなりました。
「カステル・デル・モンテ・ボンビーノ・ネーロ」のブドウ品種は、ボンビーノ・ネーロが90%以上、プーリアで栽培されたアロマティックでない黒ブドウが10%までです。
「カステル・デル・モンテ・ボンビーノ・ネーロ」は、「カステル・デル・モンテ・ディ・ネーロ・ディ・トロイア・リセルヴァ」「カステル・デル・モンテ・ロッソ・リセルヴァ」に比べ、アルコール度数も低く、軽やかなワインなので、少し冷やして、夏に、魚のフリットと合わせて飲んでもおいしいです。
プリミティーヴォ・ディ・マンドゥーリア・ドルチェ・ナトゥラーレ
Primitivo
di Manduria Dolce Naturale
プリミティーヴォは、プーリア州で、もっとも重要なブドウ品種で、プーリアの土着品種です。
ジンファンデルと同一品種だともいわれています。
「プリミティーヴォ・ディ・マンドゥーリア・ドルチェ・ナトゥラーレ」は、プリミティーヴォ100%で作られる赤ワインです。
アルコール度数は、最低16%、残糖量は50g以上と高いです。
食後に、熟成したチーズや、アーモンドやイチヂク、焼き菓子などと合わせて飲まれます。