イタリアワイン、ラツィオ州のDOCG
イタリアの首都ローマのあるラツィオ州。
白ワインが多く飲まれている州ですが、DOCGには赤ワインも入っています。
ローマがあるので、平地が多いようなイメージですが、平地は20%しかなく、半分以上は丘陵地、残りは山地になっています。
カンネッリーノ・ディ・フラスカーティ
Cannellino di Frascati
2011年にDOCGになった比較的新しいDOCG白ワインです。
フラスカーティのワインが作られる地域は、火山の土壌となっています。
マルヴァジア・ビアンカ・ディ・カンディア、またはマルヴァジア・デル・ラツィオを70%以上使用しなければいけません。
あとは、ベッローネ、ボビーノ・ビアンコ、グレコ・ビアンコ、トレッビアーノ・トスカーノ、トレッビアーノ・ジャッロが30%までです。
クッキーなどの焼き菓子や、チーズと合うワインです。
チェザネーゼ・デル・ピリオ
Cesanese del Piglio
チェザネーゼとは、古代ローマからある古い品種で、伝統的な赤ワインです。
チェザネーゼ・ディ・アッフレ、またはチェザネーゼ・コムーネを90%以上使用しなければなりません。
残りの10%は、ラツィオ州で栽培される赤ワイン用のブドウであれば、何でも大丈夫です。
合う料理は、豚肉や牛肉などの肉料理。セミハードタイプのチーズとも楽しめます。
フラスカーティ・スペリオーレ
Frascati Superiore
フラスカーティ・スペリオーレも、2011年にDOCGになった白ワインです。
前述のカンネッリーノ・ディ・フラスカーティと同じくフラスカーティの地域で作られます。
品種も、カンネッリーノ・ディ・フラスカーティと同じで、マルヴァジア・ビアンカ・ディ・カンディア、またはマルヴァジア・デル・ラツィオを70%以上、あとは、ベッローネ、ボビーノ・ビアンコ、グレコ・ビアンコ、トレッビアーノ・トスカーノ、トレッビアーノ・ジャッロが30%までです。
では、何が違うかというと、カンネッリーノ・ディ・フラスカーティの方が最低アルコール度数が高く(12.5%)、ドライエクストラクト(ワインから水とアルコールを除いた固形成分)が多いということです。
フラスカーティ・スペリオーレは、通常の白ワインと同じく、魚料理に合う白ワインです。